外国暮らしの病

心の病を患って数年。なんと海外に飛び出ちゃいました! そんな私の留学生活日記。→帰国しました

不安を抱える

胸の奥がざわざわして、焦燥感に満ちて、それなのに身動きがとれない。
そんな状態がもう長いこと続いています。
こびりついてとれない妙な感覚に理由なんてありません。
本当にないのだから、自分でも解決のしようがないのです。
もちろん、細かな懸念材料はたくさんあります。
復学後の学校生活のこと。
新生活のこと。
就職のこと。
今のことの方が重要であるのに、考えてしまうのは漠然とした将来のこと。
大学を卒業するまでは、両親が支えてくれるでしょう。
特に金銭面については。
でも、卒業したら?
私のような、落としたものも拾えないような者がまともに働けるのでしょうか?
実家に帰った時に「そろそろ土もさわれるようになった?」と聞かれて、絶望しました。
私に「そろそろ」なんて来ないのです。
最近は積極的に曝露療法を行っています。
わざと苦手な電車に乗って、わざと苦手な場所に行く。
これだけでも、とてつもなく大変なのに。
誰かのサポートがないと、こういうことさえできないのに。
もちろん、私は変わりたいから私の意思で、
「次の土曜日はここへ行く練習をしたい」
と言います。
それに付き合ってくれる人がいるので、なんとかできることも増えました。
でも、それは私がやる気になれる範囲のことです。
やっぱり一番苦手な土に触るのは、失敗した時のリスクが高すぎます。
もし、私の症状改善を求めるなら、協力とサポートをしてくれなくてはなりません。
強迫性障害への理解を深めてくれた母は、私が休学に追い込まれてから、ずっと献身的に支えてくれています。
私は少しでも彼女の負担を減らしたいので、電話の回数を減らしました。
これも我慢の曝露です。
できること、確かに増えています。
だけど、まだ十分じゃないんです。
その事実に触れる度、私はまた将来への不安に胸を震わせるのです。
漠然とした不安は具体的でないだけに、解決が難しいみたいです。
日常を楽しめるようになったし、笑えるようになりました。
しかし、そのせいで見えてくるものも増えたんです。