だって私はタフだから
私はタフな女。
そう唱えるようにと教えてくれた先生は、私の悪癖を心配していました。
それというのも、何かにつけてdifficultと言ってしまうことです。
世界の全てが、ふつうの生活を送ることさえ難しいのが強迫性障害。
だからこそ私には何もかもが大変に感じられたのです。
タフはそういう困難さを表す一方で、我慢強さを語る言葉でもあります。
我慢は得意です。
なんでも大丈夫って言ってしまいます。
本当は無理なのに。
それでも、今まで耐えられたのだからと、がんばれます。
たくさんのタフなシチュエーションを乗り越えて、タフな女になるのです。
か弱い可愛い子のままでいたかった。
半分くらいは本音です。
頼ることが苦手なパッと見、大丈夫そうって思われることへの安堵も半分。
ふつうに見えることに対して喜びはあるけれど、そのせいで内の苦しみをわかってもらえないのは辛いことです。
それでも、私はタフなんです。
無理をするくらいがちょうどいいんです。
きっと。