トレンドを追わないこと
私が暮らしている国はさほど出版業界が栄えていません。
書店もほとんどありません。
しかも、あっても店内の半分が文房具やおもちゃ、ポストカードのような雑貨に占領されています。
本も子ども用の絵本とちょっとした小説くらいしかなく、充実しているとはとても言い難い状況です。
当然のように雑誌なんてまあ見ません。
存在はしていますが、ファッション誌みたいなものでなく、ニュース誌のような感じです。
しかも、やたら高い!
そのため、多くの人が図書館を利用するのですが、巻数の揃ってないものばかりで、他の図書館から取り寄せるための予約をする必要があります。
そして通常3週間は待たされるので、間の巻を飛ばして借りておくというキープ技も、よく目撃します。
話が脱線しましたが、こういうわけで情報を手に入れるのがなかなか困難な場合があります。
とくにファッションなんかは。
中国や日本の女性向けファッション誌は実は図書館にあるのですが、これが古いんですよね……
仕方のないことですが、もうその流行りは終わっている! というものばかりです。
では、服屋さんでトレンドを見てみようとすると、またとんでもないことになります。
そもそも、誰も流行りとか気にしていないので、去年も同じものを見たな、という感想しか出てきません。
どの季節でもボーダーだらけ、もしくは無地。
型は日本で着たら目立つようなものや露出の多いものがメイン。
そして布が薄いという有様。
まあ、私が普段行くところは、どこもリーズナブルなお店なので仕方ないのかもしれません。
しかも、サイズの表記がよくわからない……
そもそも、マネキンと圧倒的にスタイルが違う!
移民が多いので、体型のばらつきが大きいのは確かですが、完全にこちらに合わせる気がない足の長さなので、参考にならないのですよね。
さらに言うと、年がら年中、半袖を着ている人もいる中で季節感を求めるというのも無理な話なんです。
そのせいで、もう完全に流行なんてわかりません。
でも、そのおかげで自分が「いい!」と素直に思えたものだけを身につけられるので、無駄な出費が減りました。