教育を語る
アジア人同士でよく話題になるのが教育です。
それというのも、私のいるところと東アジアでは完全にフォーカスしている分野が異なるからです。
どっちの教育がいいか、考え方は人それぞれでしょうが、少し考察してみようと思います。
私のクラスメイトのお子さんのお話も交えていきます。
その子は去年まで東アジアにある母国にいた中学生です。
まず、私たち日本人はどちらかというと、学校現場で数学的思考力を鍛える機会が非常に多いという事実をお伝えしましょう。
複雑な文章問題、証明問題、電卓は使ってはいけないにもかかわらず煩雑な計算をしなくてはいけない数学。
物理も化学も生物でさえ何かしらの計算をしますが、電卓なんて使わせてもらえませんよね。
一方、ここでの数学は非常に簡単というかシンプルです。
先に述べたアジア人によると内容は2年遅れで電卓が速く使える人が点が取れるとのこと。
電卓使用技術は果たして数学なのかはわかりませんが、少なくとも日本のものよりずいぶん簡単です。
一方、彼らが特化しているのはコミュニケーションです。
中学生にして第二外国語を学び始めます。
不思議なことに選択肢がスペイン語、フランス語、原住民の言語そして日本語という組み合わせ。
そのためか、語学学校の先生の多くが日本語も話せます。
ちなみに韓国では高校で中国語か日本語か選べるそうです。
日本は中には高校からのところもありますが、多くは大学からですよね。
以前、現地の小学校を見学させていただいたのですが、母語ごとにクラスが分かれていました。
そして、学校にいる間は母語、外では英語というバイリンガルだらけ。
共通言語というだけあって、もちろん英語のクラスもありました。
公立の小学校で4ヶ国語以上を扱うのってすごいですよね。
競争の激しい、塾などに通うことが盛んなアジアか、のんびりとしつつもコミュニケーション能力を鍛える英語圏か。
あなたなら、どちらを選びますか?
ちなみに私はアジアです。
真剣なテストがないため、語学以外の教養が少ないのはちょっと……。
しかし、バイリンガルやトリリンガルは羨ましいです。