聞き取りにくいのはどっちでしょう
私のクラスは16人。
うち4人以外は全員がサウスアメリカン。
南アメリカでは何語が喋られているか、ご存知ですか。
ブラジルがポルトガル語で、それ以外の地域はスペイン語です。
巻き舌が特徴的なスペイン人の発音がなんせ聞き取りづらい。
しかし、一方でブラジル人は聞き取りやすいと感じています。
なぜなら、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語は非常に似ているからだと言います。
お互いなんとなくなら意思の疎通ができるそうです。
しかも、英語とも似ている、というより英語の方が簡単な作りをしているので、スピーキングが得意なのです。
そのため、文法は無視して話すスピードが尋常じゃないくらい速く、押しも強いので、なかなか喋るタイミングがつかみにくいのです。
また、単語も容易に推測することができるので、語彙力もあります。
しかし、その弊害として英語の発音ではなく、アルファベットを母国語の発音で読んでしまうケースも多々あります。
そして、彼らが苦手なのが、私たちアジア人の発音を聞き取ることです。
文法は正確だけど、彼らほどは流暢でない、ゆっくりとしたスピーキングが逆に聞こえないそうです。
レベルが高い日本人には独特の発音がある、と言われたことがあります。
一方で「th」が上手く聞こえなくて混乱するとも。
「f」も「r」も克服した先にある問題です。
日本人は日本人の英語が聞き取りやすいのと同じように、彼らも彼らの英語が聞き取りやすいのです。