ディズニーのプリンセスになれますか?
私はさほど夢見がちなタイプではないので、さすがにお姫さまになりたい! というような願望はありません。
かと言って合理主義でもありません。
私の病気は脳と心の問題からきていますから、恐怖の根源は妄想的被害・加害意識です。
つまり、想像の世界に偏っているものの常識はわきまえているつもりです。
それで、なぜこのようなタイトルにしたのかというと私がホームステイをしていた時のことを思い出したからです。
前回に引き続き最初の家でのことをお話ししましょう。
私の朝の仕事の1つが、とても日本では考えられないようなものだったのです。
それは庭にパン屑をまくことでした。
どこからかもらってきた賞味期限の切れたパンをちぎって投げるのです。
そして、朝食のトーストのボロボロと崩れて粉状になったものも外に放っていました。
これは小鳥たちに餌をあげるためだということ。
庭の木には早朝から鳥たちが集まってきて止まっていました。
そして、私がパンの欠片をまくと一斉に飛んできます。
まるで、ディズニーのお話にありそうなシチュエーションではありませんか。
私のいる国にはカラスはいませんし、鳩も都会に行かないと見られません。
そのため私が与える餌を食べていたのは、スズメのような本当に小さな鳥たちだけです。
日本ではときどき餌でトラブルが起きているというニュースを見るので、不思議な感覚に陥りながらも少し楽しんでいました。
まぁ、プリンセスには程遠いのですが、気分は味わえたのかもしれません。