私たちは謝りすぎているのかもしれない
日本人の特徴の1つと言われるのが、Thank you よりも圧倒的に Sorry を口にする回数が多いことです。
中には、私もたまにやってしまうのですが、 Sorry,thank you という重ね技を使うという人も。
ある種の文化だと思います。
ありがとうよりもごめんなさいを言ってしまう。
そんな経験はありませんか?
私が Sorry と言うと、 Don't be sorry と言ってくれる人がいます。
どうせ言うなら Thank you にして、と。
私もその方がいいことはわかっているのですが、長年のしかも無意識の習慣を変えることは容易ではありません。
友人が披露してくれたお話を紹介しましょう。
それは私の友人(日本人でない)が Sorry,thank you にとても混乱したという内容でした。
彼女がコートを脱ごうとした時、近くにいた日本人の女性に当たってしまった時のことです。
私の友人が謝ると、その日本人は Sorry,thank you と返したのだとか。
友人曰く、コートが当たってしまったのに、感謝されるのかと謎に思ったそうです。
また、女性に過失はないのに謝られる理由もわからなかったのだとか。
この疑問を日本人3人がかりで説明しました。
何に対する感謝なのかといえば、友人がきちんと謝ってくれたつまり蔑ろにされなかったことに対してだろうということ。
私たちは謝罪の言葉で感謝を表すことがあるということ。
日本人の Sorry,thank you は基本的に Sorry と言った後で、それが英語では感謝の意味がないと思い出して感謝を付け加えただけなこと。
結局のところ、この表現は意味の不足を補うために重ね付けをしたジャパングリッシュなのかもしれません。