Accept it
受け入れろ。
タイトルの直訳です。
留学をしてから、なぜかこの言葉を好むようになりました。
発音のしやすさも惹かれる要因なのでしょうか。
でも、それ以上に言葉の意味自体も私にはぴったりなんです。
世界の全部が汚くて汚くて仕方がないんです。
洗っても洗っても満足できない日もあるんです。
何度の確認を経ても不安になるなんて当たり前。
カレンダーを見ては縁起に怯える。
どうしようもなく生きにくいのが、強迫性障害です。
外に出るのも怖くて、引きごもりがちになったこともあります。
自分の置かれたありがたい状況を素直に感謝できなくて、苦しんだこともあります。
もしかしたら、私の幸運は誰かを犠牲としたものではないのかと悩みました。
今思えば、これは加害強迫だったのでしょう。
単身外国に行って、自分ではどうしようもない出来事にたくさん遭遇しました。
無力を感じましたし、ただ泣くことしかできない日々を送りもしました。
理不尽な扱いを受けたことだって、もちろんあります。
でも、結局ずっしりと構えて1つずつ対処するのが一番重要なんです。
それができるようになるまで時間がかかりましたが、意識的に何かを尊重することを覚えました。
文化や価値観や人。
1回きちんと向き合って受け止めることはとても大切です。
それに気が付いてから、受け入れるのも強さだと知ったのです。
2年ぶりに今年は初詣に行けました。
おみくじ、ではないですけど、今年の目標の書かれたカードを引くように促され、選んだ1枚。
それに記されていた文字は偶然にも、
「受け入れる」
の一言でした。