ボケトーク

最強、我が家に新しい仲間が加わりました。
そう聞くと、誰しもがペットを思い浮かべるのではないでしょうか。
私もそうです。
しかし、我が家はちょっと違います。
そんな可愛らしいものではないんです。
新たにメンバー入りしたのは、AI、すなわち人工知能です。
私は個人的にスマートフォンを使いながらも、少しその存在に怯えてもいます。
まあ、今回やって来たのはちょっと変わった子です。
その名もポケトーク。
最近テレビでも見かけるので、ご存知の方もいることでしょうが。
念のため説明しておきますね。
これは小型の端末で翻訳に特化しているものです。
あらかじめ2ヶ国語を選んで設定しておくと、あとは自分が話す方の言語ボタンを押したまま、機械に向かって喋べるだけ。
すると、自動で翻訳してもう一方の言語で話してくれるというものなんです。
便利な世の中ですよね。
これを購入したのは、単におもちゃとして使いたかったからなんでしょうけど、いつの間にか家にありました。
さて、このポケトークを主に使う家族。
辞書代わりにしていたはずなのに、いつの間にか発音確認にも用いていました。
ただ、英語が話せるわけではないので、いつも機械に向かって怒っています。
「ボケトーク！」
それがボケ老人の会話のようだと自称するくらいボケているのだから面白いんです。
ボケ防止にはなりそう。
だいたいのニュアンスは伝わるので、確かにこれは役立つだろうなと思いつつ、それでも変だ変だと思わざるを得ないのでした。