弱い生徒
TKTという、英語教授法の用語にweaker studentsという表現があります。
これは直訳通りの意味で「クラスの中で比較的にレベルが低い生徒」のことを指します。
反対に力のある生徒をstronger studentsと呼びます。
どんな学生にも弱点があるとともに、強みがあるので、分野によってこの分類は変わります。
例えば、数学の得意な子は数学では強者だけど、国語が苦手だから国語では弱者、みたいに。
私はこのことを知ってから、語学学校で自分がクラスのどこにいるのかなんとなくわかるようになりました。
私はリーディングでは圧倒的に弱者です。
スピーキングは少し強い。
あとは普通です。
しかし、テストの結果からすれば、全体的に弱いのです。
みんなと同じように毎日勉強します。
自分の苦手もわかっています。
努力します。
しかし、圧倒的な強者とペアで練習する機会が多いせいか自信がますますなくなる一方です。
自分の強みさえもかき消されます。
そして、私の中でスピーキングさえも弱に切り替わるのです。
ついに堪らなくなって、先生のもとを訪ねました。
「クラスで一番弱い生徒」
という悩みをぶつけると、先生は否定してくれました。
「強い生徒」だと。
学校全体で見れば、私は私が強い方だと知っています。
しかし、クラスだと……
人と比べる癖が抜けなくて、何をしても不安になって、自分のレベルを許せない。
これが私を弱い生徒にしている原因だと知っていて、治せないから病気なのです。