バイリンガルをつくるのは難しい
ハーフの子が誰しもバイリンガルになれるわけではありません。
一方で、1つの国籍しか持たない子がトリリンガルになる場合もあります。
私はこの2種類の子供たちに会ってきました。
知り合いのハーフの子。
お母さんが日本人で、お父さんがイングリッシュの子は英語しか喋れません。
というのも、日本での生活経験がないことと、お父さんが英語しか使えないことに原因があるようです。
そのため家でも外でも完全に英語での生活なのです。
別のハーフの子を持つ日本人ママさんはバイリンガルに子どもをすべく頑張っていらっしゃいます。
以前、オーペアで子どもさんのお世話をしていた時、そこはやはりパパさんは英語しか話せないというお家でした。
そこでママさんが子どもに話しかける時にできるだけ日本語を使ったり、日本語の本の音読を毎日させたりと随分と教育熱心でした。
ただ難しいポイントはこちらが日本語で語りかけても、返事が英語になりがちということです。
意味はわかっているし、本当は日本語でも答えられるのについ英語になるみたいです。
この子たちは母語が日本語で母国語が英語というわけです。
さて、トリリンガルの子どもですが、これはもはや才能としか言えません。
そして、環境にも恵まれています。
イタリア語、ポルトガル語、スペイン語圏出身の子どもなので、もちろんそのうちの1つが母語、母国語です。
そして、英語圏への引っ越しで、類似の多いこの言語をマスター。
さらに日本への移住を考えて日本語を学んでいるそうなのですが、中学生にしてペラペラで、ネイティブのクラスへの編入試験に受かったとか。
すごく努力したのだと思いますが、ここまでくると日本人にはきつい部分があります。
似ている言語の習得の方がもちろん簡単です。
しかし、私たちの言葉ってそういうところが難しいのです。