宅配便が怖かった
私はダンボールが苦手です。
一人暮らしをしていた頃、実家から送られてくるのはいつも1番大きなダンボールでした。
中には愛情の品がいっぱい詰まっていて、私は嬉しかったはずなのです。
しかし、当然のことながら大きなダンボールは重く、宅配業者の方は私が荷物を受け取りに出ると、それを地面においていました。
なんとか玄関に入れることはできましたが、開けるのになかなか勇気がいりました。
その後も同じように届く荷物と、触れないので捨てられず積み重なったダンボールに悩まされるようになりました。
実家で楽しそうに箱詰めしてくれる家族には本当に申し訳ないことをしたと思うのですが、あまりの辛さにあたってしまったことも多々あります。
地震がくると、その箱の重なりが崩れてワンルームの部屋に雪崩れ込んできていないか、とても心配でした。
まだ診断が下される前だったこともあり、密かに苦しんでいました。
そのこともあり、今は袋に入るものだけ宅配してもらうようになりました。
郵便局で買える鞄に梱包材を巻いた物を入れてガムテープで完全に密封し、さらに上から宅配業者で買える頑丈で大きなビニール袋に包んでくれるのです。
私にはこのような介護や手助けが必要なのです。
今、家族がそのことを理解してくれているのが嬉しいのです。
まだまだ分かり合えないこともあるけれど、これのおかげで宅配便をよりスムーズに受け取れるようになりました。