でもデモだっての平和な世界
私がこの国でデモを見たのは1回きりです。
メイン通りを全部埋め尽くして、学生さんが運動していました。
地面に寝そべって、車道を塞いでいたのが特徴的でした。
そのせいでバスも車も交通どめ。
歩行者もスクランブル交差点を渡れない始末。
デモの内容は政治ではありません。
エコです。
叫び、ダンボールに書かれた文言を掲げてエコを訴えていたのです。
二酸化炭素を出すな。
プラスティックを使うな。
車を使うな。
そんな感じのことが書かれていました。
しかし、彼らは知らないのです。
エコバッグはプラスティック製です。
彼らの制服など着ているものもプラスティック繊維。
また牛乳のボトルは紙製でなく完全にプラスティック。
二酸化炭素を出すな、だなんて呼吸はどうすればいいのでしょうか。
そんな極論を言うわけではありませんが、彼らが止めていた車がエンジンをかけている間の方が二酸化炭素を排出していることを知らないのだろうことが想像できてしまいました。
エコって、そんなに簡単なことではないんです。
リサイクルの分別をしない彼らが、エコを謳うのなら、きちんと仕分けしてみるところから始めてもいいのではないかと思うのです。
というのも、リサイクルボックスは1つしかなくて、ほぼゴミと同じ扱いをしているのがもやもやするのです。
解釈はそれぞれですが、私は内容は良いにしても、その活動が結局エコに繋がっていないことに納得できなかったのです。