パンが美味しい国
私が暮らしている国はパンが美味しいと評判です。
たしかにカフェやベーカリーが多く、気軽に良い感じのパンが手に入ります。
しかし、私がもっとも好きなのは中国人が経営しているベーカリーです。
種類が豊富で質が良く、安い。
日本にいたころは粗悪品も多いイメージでしたが、ここに来てからは品質のチェックが厳しいからか、むしろ良いものが手に入るので重宝しています。
珍しいパンも多いのですが、味にはずれたことはありません。
甘いのもしょっぱいのも選択肢がたくさんあって、お店に行くだけでわくわくします。
品名は漢字と英語表記なので、どういうものかだいたい理解できるのもありがたいです。
私があまりにも、いろんな中国人のやっているパン屋さんを巡り、その話ばかりするので、フラットメイトも、
「今日は中国人のパン買わなくていいの?」
とお店の前を通るたびに冗談まじりに尋ねてきます。
本当に美味しいし、見た目もステキなので、頻繁に行くのは事実ですが、私のイメージが完全に中国人のパンになってしまっています。
この国の美味しいパンは中国人の方々が築き上げたものなのかもしれません。
移民が新たな美点を作ることもできるということが、少し嬉しいのでまたパンを買いに行こうと思います。