カフェ巡りの末に気づいたこと
私とフラットメイトの趣味はカフェ巡りでした。
その国の中では都会の方に住んでいましたが、それでもメインストリート以外は住宅地、公園、丘という自然豊かなところです。
ビーチも多いので、ラテン系の友人は毎週のように訪れてリラックスするのだと言いますが、砂が苦手な私には無理ですから、休日の過ごし方の選択肢にはありません。
当時、フラットメイトはすでに語学学校を卒業していたので、なかなか予定が合わないものの時間を見つけてはカフェに行っていました。
金曜日の午後は授業がなかったので、昼食を抜いて待ち合わせをすることが多かったと思います。
バスで20分ほどしたところにカフェの激戦区があるので、そこを周るのが好きです。
激戦区と言っても日本の原宿のクレープ店のように長蛇の列ができているわけではありません。
ただ人気のカフェが多くあるエリアというだけです。
初めて、そこに行ったとき、私たちはネットを使って下調べをしておきました。
日本人の方が運営しているサイトだったこともあり、そこに記されたお店はアタリでした。
おいしいケーキが食べられ、上質なコーヒーも飲めて幸せな気分になれました。
ただ1回行くと約3,000円ほど飛ぶのが痛いところでしたが、たまの楽しみなので良しとしましょう。
ちなみに内訳はこのような感じです。
ケーキが約1,700円、コーヒーが約1,100円ほど。
学生には恐ろしい値段です。
それでも、勉強の間の息抜きになるので、この趣味も悪くはありません。
ある日の授業で私が週末にカフェに行くと言ったとき、先生がその地区で1番のお気に入りを紹介してくれました。
子供の頃に移住してからずっとその国に住んでいる方なので、そういった情報に詳しいのです。
場所は私たちが最もよく行くところの向かい側でした。
内装は明るく、サーカスをモチーフにしている様が伺えました。
普段よく利用するのは落ち着いた雰囲気なので、意外性があってわくわくしました。
選んだのは1番甘くないというティラミス。
しかし、正直なめていました。
さすがは英語圏というべきでしょうか。
想像よりも数段甘かったのです。
なんとか食べきりましたが、私たちには合いませんでした。
そこで改めて思い知ったのです。
文化によって味覚が違うと。
やはりバックグラウンドの差は食べ物にも現れるんですね。
おいしいものも多いけれど、安易に現地の人からの情報を信じられなくなりました。
ちゃんと下調べしておくことが失敗しないコツですね。
私は無計画に過ごすのも好きなので、フラットメイトには悪いけれど、今回のことも面白い体験だと思っています。