マンボウは魚じゃありません
日本人がマンボウと聞いて思い浮かべるのは、不思議な形をした魚ではないでしょうか。
水族館とかにいそうなあの生き物をマンボウと呼んでいるのは、実は私たちだけなのです!
以前、授業中に先生がマンボウと言ったので、そこを聞き取った私たち3人の日本人がなぜ急に魚の話をし出したのか尋ねたのが、このお話のそもそもの始まりです。
文脈的にそういった流れではありませんでしたから、とても疑問に思ったのです。
返ってきた答えは、
「マンボウは魚じゃないわよ? そんな名前の魚がいるの?」
という驚くべきものでした。
だって、ご存知ですよね?
マンボウ。
こんなに大きくインパクトのある魚ですから1度目にしたら多くの人は忘れないのではないでしょうか。
しかし、先生ははっきりと知らないと言い切ったのです。
そこで日本人勢、画像を探し出し先生に見せました。
すると、合点がいったように彼女は、
「それはsunny fish よ」と言いました。
ちょうどクラスメイトにサニーという名乗っている子がいたので謝りながら教えてくれました。
このサニーというのは中国人や韓国人の女の子がよく使っているEnglish nameで珍しいものではありません。
実際に私の知り合いによくいる名前です。
まあ、後から知ったのですが、先生はうろ覚えだったようで本当はsunfishなので、間違えて覚えないようにしてくださいね。
とりあえず、この魚の名前事件が解決したところで、最初のマンボウに戻りましょう。
マンボウはmumbleのことでした。
意味としては、もごもご喋るというのが1番しっくりきます。
口を小さく開けているのかもわからない状態で、ぼそぼそ何かを言っているけど聞き取れない! というもどかしいものです。
先生が言いたかったのは、現地のお年寄りと話すと尋常じゃないスピードなのにマンボウなので聞き取りにくいということでした。
同じ英語話者でも、育った地域が違うと言葉が通じないなんていうこともありますから、ネイティブの彼女でも難しいみたいです。
私も1度、道をおじいさんに聞いたら、とても早口な上に曖昧な発音だったので、行っていい方向しかわからなかったことがあります。
日本でも西と東の方言の差は大きく、お年寄りとお話しすると通じないことがあるのはみなさんも経験があるのではないでしょうか。