外国暮らしの病

心の病を患って数年。なんと海外に飛び出ちゃいました! そんな私の留学生活日記。→帰国しました

自分を大切にすること

当然ですが、私の手はボロボロです。
これは過剰な手洗いのためであって、決して自傷行為のためではありません。
ことの発端は私の強迫性障害が1番酷かった時期に遡ります。
もう3年ほど前になるのでしょうか。
当時の私は不潔恐怖症による洗浄強迫のために、とんでもなく膨大な時間を手洗いに費やしていました。
最近ニュースで特集されているようなものより、もっと丁寧にしていました。
それはあまりにも極端でしたが、やめることはできませんでした。
自分では制御できなくなるのです。
帰宅すると2時間はずっと洗面所にいました。
食器用の洗剤とハンドソープを使っていたのを覚えています。
ハンドソープなんて週に1度は詰め替えなくてはならないほどです。
ずっと洗い続けました。
当然、私の手はまだ冬前だったというのにアカギレまみれになりました。
痛いし、石鹸も水も沁みました。
それでも、なお手洗いに執着していました。
暇な時、ぼうっと手を眺め私はその細かな傷を数えたものです。
最初は70、それから100を越えました。
とても20の手とは思えません。
地元の母が私を訪ねてきたときに、ひどく驚いて私を叱りました。
「もっと自分を大切にしなさい!」
私はわかったと返事をしながらも、それがどういうことなのか理解できませんでした。
手洗いはもはや私にとって自傷行為に近かったのかもしれません。
母と約束をし、洗剤で手を洗うのはやめました。
とても大変で、何度か使ってしまうこともありましたが、今はもう大丈夫です。
それでも、あの時の名残はいまだに現れます。
油分を流しやすいハンドソープを使うと手がカサカサとし、爛れてきます。
これは私の罪の証なのです。