外国暮らしの病

心の病を患って数年。なんと海外に飛び出ちゃいました! そんな私の留学生活日記。→帰国しました

心もブス

人は外見じゃなくて中身。

そうは言いますが、こういう捻くれた人間はどうしたらいいのでしょうか。

卑屈ブスなんです。

勝手に自他を比べて苦しんでしまう。

そんな経験を誰しもしたことがあるのではないでしょうか。

私はよく2種類の人たちと比較してしまいます。

1つは、高校時代の友人。

同い年で同じような環境で同じような価値観を持っています。

今でも、会うと近況報告も飛ばして世間話をする仲です。

言わばピアグループなのでしょう。

彼女たちが上手く夢に近づくのを見て、置いていかれたような気になるんです。

私は2年留学していましたから、当然2年間休学をしているわけです。

もはや私たちの学年は違うんです。

私は大学卒業という達成点において遠回りをしています。

そのことに焦りを感じる場面もあります。

それでも平静でいられるのは、

「それでいいじゃん、大丈夫。英語を頼りにしてるよ」

と彼女たちの中に言ってくれる人がいるからです。

ただ、私に1番ダメージを与えるのはテレビの中の人たちなんです。

 最も私を悲しみと絶望の海に突き落とすのは女子の個人スポーツ。

家族がそれを好きでいる趣味はわかっています。

ただ自分と同じくらいの年の子が、画面の向こうで輝いている。

そして、それを家族が自分のことのように誇らしげに語るのが気に入らないんです。

幼く醜い嫉妬です。

私のそういう部分は小学生で成長をやめてしまったのか、家族に認められたい欲が異様に強いんです。

「がんばったね、すごいね」

そう言ってもらえないことに価値を見いだせません。

極端に言えば。

もちろん、私にまつわることです。

テレビに映し出される女の子は、

「土に触れるんです」

「英語が喋れるんです」

「外国の大学卒業しているんです」

「美人さんなんです」

そのうえ、

「家族好みのスポーツまでできるんです」

私、要りますか?

本当に居てもいいですか?

あまりこの言葉は口にしてはいけないとわかっています。

以前にこの問で大切なものを失いかけましたから。

でも、ただ家族に「私」を見てほしいんです。

できないところをつつかれるのは傷つきます。

できたことを褒めてほしいんです。

そうでないと、劣ってばかりで、自己嫌悪が溢れ自己肯定感の欠如に涙が出るんです。

だから、チャンネルを変えてとお願いします。

でも、聞き入れてもらえません。

そのうち苦しくて感情のやり場がなくなって、ぶつけてしまうんです。

もう何度も、留学前から繰り返してきたやりとりです。

私が席を離れられないのを知っているのに。

傷つく娘より趣味が大事なのかと疑ってしまいます。

私は毎日のように愛を示してもらわないと無償の愛さえ信じられないんです。

こんな面倒な性格ブスを必要としてくれるなら。

実際してくれる人たちがいるから、私はまだ形を保っていられるんです。

嫉妬の怪物になりきらずにすんでいるんです。