控えめに我慢
地元帰るまでの間、野暮用を片付けるためにホテルに滞在することになりました。
そこで、ちょっとした強迫が私を襲ったのです。
私は地面、土足の床が苦手です。
直接的でなくても、間接的に触れるのだって嫌です。
砂や土が異常に怖いんです。
そんな私が床に小物を落としてしまいました。
当然拾えません。
しかし、清掃の方が拾ってくださっていました。
それが私の鞄の下に置かれていたのです。
本来ならありがたいのでしょう。
しかし、それに困るんです。
強い強迫観念が私を覆いました。
汚い。
砂が散っているかもしれない。
そもそも触れている。
半パニック状態です。
でも、どうすることもできませんでした。
ただ、持っていたウエットティッシュで拭きました。
小物は捨てました。
手を洗いました。
気分が悪くて仕方がありません。
でも、どうもできないのです。
仕方がないことです。
すごく怖いんです。
でも、何もできない。
このもどかしさを我慢するのに、いったいどれだけの忍耐を要するのか。
なかなか理解されないでしょうが、本当に苦しいのです。