留学生のランチ事情
日本にいた頃、高校時代はお弁当を持って学校に行っていました。
大学生になり一人暮らしをはじめると、それが学食に変わりました。
さて、今度は留学生になったわけですが、日本の常識とはかけ離れた食生活を送っているので紹介してみたいと思います。
当初のホームステイ時代には朝食用のトーストを1枚だけこっそり持ち出していましたが、それも限界がきたところで、シリアルをタッパに詰めただけの昼食でしのぐようになりました。
それに飽きたら次はカップヌードルに移行します。
最初のうちはみんな学校近くのコンビニで買うのですが、案外コストがかかります。
そこでどうするのかと言うと、スーパーマーケットで売られているお徳用袋麺を使い始めます。
個装されているものを1つタッパに入れるだけ。
これに学校の給湯機からのお湯を注げば、簡単に昼食を手に入れられます。
わざわざ電子レンジの長い列に並ぶ必要もないですし、安上がりなので留学初心者にはかなりお手頃で人気の方法です。
なかには食パンをタッパに詰めてくる人もいるくらいです。
なんなら私にもそういう時期がありました。
もしくは、カフェやレストランのテイクアウトを使うという手もありますが、時間が読めない上に結構な出費となるので毎日というわけにはなかなかいきません。
コンビニで売っているパイ類は確かに安くて美味しいのですが、カロリーがとてつもなく高く、今となっては怖くてあまり食べようと思えません。
しかし、当時1個2.50ドルだったので、ホームステイ時代にはかなりお世話になりました。
もしかしたら、これが太った原因かもしれませんね。
フラットに移り住んで、台所も冷蔵庫も自由に使えるようになってやっと私の自炊生活がスタートしました。
基本的には3食とも自分で作ります。
とは言っても、放課後にまとめて夕飯とお弁当を作ったら、その残りが朝ごはんになるだけです。
恐ろしいことに、ホームステイ用に先払いしていた費用が戻ってきたので、それで生活費をやりくりをしていたのですが、ふつうにお金があまったのです。
ホームステイの料金には昼食が含まれていないのに。
話がずれましたが、自炊生活はかなり快適です。
私の普段のお弁当はパスタやチャーハンもどきなのですが、完全に一品料理ですよね。
高校時代に母に作ってもらっていたお弁当の華やかなこと。
今の私のものとは比べものになりません。
それでも、私の周りも似たり寄ったりのランチなので全く気にならないのです。
なんなら、大学に戻っても似たような昼食をもっていってもいいくらいです。
お弁当箱なんてしゃれたものはつかいません。
そのへんで売っているタッパで十分なのです。
女子力の欠片もありませんが、それでも意外と快適なのです。
無理に頑張って凝ったものを作る必要なんてないんです。
手に入らない日本の調味料が多い中で、小麦粉とミルクからシチューを作ることを覚えましたし、大抵のものなら、それ専用の〜の素を使わなくてもなんとかなります。
こういう技を身につけるには、不自由に見える生活も悪くないと思います。
私はけっこう楽しんでいますし、友人と夕飯に何を作るか相談したり、作り方を尋ねられるのも会話の糸口となって、結果的に英語を喋る機会も増えます。
みなさんもステキなランチタイムを過ごしてくださいね。