外国暮らしの病

心の病を患って数年。なんと海外に飛び出ちゃいました! そんな私の留学生活日記。→帰国しました

美人薄命のからくり

昔から言いますよね。
美人薄命って。
美しい人ほど長生きできない。
なぜなら美人さんは儚いから!
と、まあこういう理論なのでしょうね。
でも、私は違うと思います。
「昔は美人って評判だった」芸能人でも長命な方は結構いますからね。
そういう人は今でも綺麗なことが多いのですが。
それはさておき。
なぜこういう風な事が言われるようになったのか。
私の中に1つ仮説があります。
それは「若くして死んだから老いてしまった時のイメージがない」つまり短命な方は「人々の記憶には美しい若い人」というものしか残らないんです。
誰だって年を重ねればシワも増えます。
でも、そうなる前になくなったのなら、いつまでたってもシワもシミもないままです。
要は記憶に残りやすい姿がより若いということなんです。
だから、美人が短命なのではなく、短命だと最も美しいときの印象のままで残りやすいというだけなんです。
長命となると、どうしても最後に残るのはシワシワの姿ですからね。
どんな美人でも年には抗えません。
それに、年を重ねるとどんどん強くなりますよね。
そのたくましさが美人像に繋がりにくくさせているんです。
「若いときのおばあちゃんはそれは綺麗だった」
そう孫世代に語られたとして、彼らはなかなか農作業に勤しむ祖母を「美しさ」に結びつけられないでしょう。
家事をしたり、働くと指の関節が太くなり、形が崩れます。
美人の美しい手は苦労をまだ知らない手です。
あまり働いた経験がないのです。
昔なら、使用人を雇っていた裕福な家庭とかの子女がこれに当てはまったのかもしれません。
でも、結婚をして家の仕事をするようになると、きっと手も荒れたはずです。
そうして、子どもを生み、それによってボディラインが崩れてしまい、孫ができる頃にはかつての面影もありません。
すっかりたくましさを身につけているのです。
今は美を保つシステムがありますが、昔はそうはいかなかったでしょうからね。
でも、短命な人はこういうことをせずに終わってしまっていたわけです。
病気でなくなった方も多いでしょう。
それが長命さんとの比較に繋がり、病弱で儚いイメージを抱かせるのです。
美人薄命はこういう仕組みで成り立っているだけなんです。
でも、今は言及した通り美人の命に長短は関係なくなっています。
この神話をそろそろ壊してもいいのではないでしょうか。
健康に美しく長生きするのが1番ですよ。