なんで私が海外に!? 後編
どこか私のことを知らない人しかいない世界に行きたい。
そう願うようになって思いついたのが海外。そこでなら新しい人間関係を築けるはず! という安直な考えでした。
幸い、もともと家族に留学するよう勧められていたので、話は案外すんなりと進みました。
しかし、こんな状態になっていたので、みんなに驚かれはしましたけどね。
(以前から留学しろと言われていたのですが、私がなかなか踏み出せなかったのです)
次年度休学届を出して、もう引き返せないところまで来たんだなっと実感したのを覚えています。
次々と旅行会社を訪ね、健康診断を受け、ビザを取り……と手続きを重ねていく中、私はシャワーを早く浴びたり、手を石鹸で洗わないようにする練習を始めました。
そして、心療内科の担当医の方に「これなら、行っても大丈夫」とお墨付きをもらって旅立ったのです。